Ice Dragon
最強の剣は手に入った。しかし、このままでは邪神アクバを斬ることは出来ない。
神を斬っても剣が砕けてしまわぬよう、魔法で強化する必要がある。
そのために必要な触媒”ドラゴンの卵”を求めて・・・どこにいけばいいんだ?
MAPを開いてどこか怪しい場所がないかを確認する。
う〜む、第二階層、第七階層のMAPに広いスペースがあるなぁ。この辺りを調べてみればドラゴンの巣があるかもしれない。
まずは第二階層のポータルから北西にある空白地に入れないかを調査することに。
グルーの住処から見て、ポータルが設置されている谷間の向こう側にMAP上では空白地があるのだが・・・。
この近辺で出来るだけ高い場所に上り、《空中浮遊》の魔法を唱えて向こう側にいけないか試してみる。
あっ、ここからなら入れる!
谷間の向こう側にわずかに開けた部分を発見。そこから崖の上に着陸する。
谷間の向こう側は、床や壁はもちろん天井まで氷に覆われた洞窟になっていた。
地下世界『アークス』にこんな場所があったとは。
わずかな足場を《空中浮遊》の魔法を駆使しながら進み、道を塞ぐ氷壁をファイアボールの魔法で溶かして奥へと進むと広い空間に出た。
広間の中央には氷柱と天井から垂れ下がったつらら、そしてその先端には卵らしき物体がぶら下がっている。
主の姿は見当たらないが、ここがドラゴンの巣穴に違いない。
卵を採るため、巣の中央に向かい歩き出す。
すると我が子の危機を察したのか、奥の穴からドラゴンが帰ってきた。
こうなっては、卵をこっそり頂くというわけにもいかない。
幸い人間の言葉を話すことが出来るこのアイスドラゴンに事情を説明し、卵を1つ譲ってくれないかと頼み込む。
交渉の結果、ドラゴンから出された条件は「ドラゴンの鱗と同じ枚数のGoldで売ってやる」というものだった。
まぁ、金で解決できるならそれにこしたことはない。
それにしてもドラゴンの鱗の枚数か。以前、王宮の書庫で読んだ『アークスの種族』に書いてあったな。
たしか・・・
「4815枚だ」
「正解だ、ガーディアン」
差し出したGoldの代わりにドラゴンから卵を貰う。
これで目的の物は手に入った。
しかし・・・このまま帰っていいのか? せっかくドラゴンがいるのに戦わなくていいのか? いや、駄目だ!
ドラゴンと戦いたい!
一旦帰るふりをして巣穴の入り口まで戻ったところで、ドラゴン目掛けて《ファイアボール》の魔法を発動!
ドラゴンの足元で放った火球が炸裂する。
「愚かな人間め!」
怒り狂ったドラゴンが氷のブレスを吐いて攻撃してくる。してくるが、ドラゴンのブレスは私には届かない。
ニヤリ。
いま私が立っている場所は巣穴よりも一段高い場所にある。そのせいか、こちらの攻撃は届くがドラゴンのブレスは届かないという状況になっている。地形効果万歳!
毒を塗ったメテオサーベルを振り続け、ジワリジワリとドラゴンの体力を奪っていく。
数分後、体中を毒に侵されて大地にひれ伏すアイスドラゴン。
ちょっとあっけない気もするが、まあいいさ。
ドラゴンの死体から金貨と少量の宝石、そしてドラゴンの骨を入手。
このドラゴンの骨も武器に魔力付加する際の触媒となり得るのだが、はっきりいって現時点では無用の長物。もっと早い時期に入手出来ていれば使い道もあったのだが。
魔力を付加してもらうため、メテオのサーベルとドラゴンの卵を持ってエダニアムの大教母ザルナッシュのもとに向かう。
ザルナッシュは、ただで魔力付加をしてくれるものだとばかり思っていたが、交換条件を出してきた。
「魔力付加してやる代わりに、反体制派のアジトを教えるのだ」
さすが半人半蛇、しつこい。
反体制派のアジトを教えるわけにもいかないので、ここはひとつ自力で魔力付加に挑戦。
ドラゴンの卵をメテオのサーベルに使用し、《エンチャント》の魔法を掛ける。
しかし、
「スキルが足りないようだ」
え〜。他の触媒を使った魔力付加は出来るのに、これはスキル不足で駄目なの?
いまの詠唱力スキルは56。ランク8に位置する《エンチャント》の魔法を唱えるには詠唱力スキルが80必要。
装備を詠唱力スキルをプラス修正する防具/指輪に変更し、さらに《祝福》の魔法で基本値を上昇。これにより詠唱力スキルが92までアップ。
この状態で《エンチャント》の魔法を唱えると・・・出来た!
ついに邪神アクバを斬ることが出来る魔力付加されたメテオサーベルが完成した。
ついでに最強の盾もほしいなぁ。
最強の盾といえば、以前クラハウズを手に入れるためにアリアと交換した”いにしえの盾”だろう。
試しにアリアと交渉してみると、今度は逆にクラハウズとゾハークの2つの指輪をアリアに渡すことでいにしえの盾を譲り受けることが出来た。
「この指輪の力があれば、こんな盾いらないわ」とアリア。
人が苦労してクリプトから取ってきた盾を「こんな盾」呼ばわりしやがって(涙
まぁ、いい。これで最強装備が揃った。
いよいよ、邪神アクバとの最終決戦だ!