最強の武器を求めて(後編)

 知恵と勇気で『黒い獣』を仕留めたアム・シガール。今日はプレス室の先にある部屋から調査を開始する。

 この部屋にあるめぼしいものといえば、レバー、引き出しの中から見つけた「鍵」、そしてドワーフ達の作業監督者が書き残した採鉱日誌。
 この採鉱日誌の内容とドワーフ達が突如姿を消したことを合わせて考えるとおそらくこうだろう。

 ドワーフ達はミスリルの鉱脈を発見し掘り進んでいったが、偶然あの『黒い獣』が封印されていた洞窟をも掘り当ててしまった。その結果、解放された『黒い獣』によりドワーフ達は全員喰い殺されてしまった。

 日誌には、残念なことにミスリルの鉱脈の在処は記されていなかったが、第八階層の何処かにある可能性は高い。
 この部屋はここで行き止まりのようなので、もとのプレス室に戻ることにした。

 先ほどの部屋にあったレバーを引いたことでプレス室にあるレバーの固定装置が外れたようだ。このレバーを引くと床に敷かれている金網が開閉し、開いている状態だと床下を流れる溶岩が姿を現す。
 今まで気づかなかったが、プレス室内に設置されている装置の上に”両手持ち剣の鋳型”を発見。とりあえず持っていく。

 プレス室をこれ以上調べても何もなさそうなので、他の場所を探すことに。

 洞窟内を再び歩き出す。
 (そういえばまだこっちの道は調べてなかったかな。)
 横道に入り、しばらく進んでいくと、突如として数歩先にある壁が激しい音を立て崩れ落ちた。

 なんだいったい???

 目を凝らして薄暗い洞窟の先を見つめると、そこにいたのは倒したはずの黒き獣。生きていたのか!?
 慌ててプレス室に引き返す。

 プレス機で圧し潰すか。いや、それだとまた復活するかもしれない。
 それならば・・・。
 覚悟を決めた私は、プレス室の入口でヤツが来るのを待つ。

 やがてヤツがやってきた。
 逃げ出したくなる衝動を抑え、ヤツが近づくのを待つ。

 もっと、あとちょっと、もう少し、いまだ!

 ヤツが金網の上に足を踏み入れた瞬間、レバーを引き金網を開く。
 急に足場を失った黒き獣は熔岩に落下。断末魔を上げながら溶岩の中へと沈んでいった。

黒き獣の最後その2

 これでさすがのヤツも最後だろう。

 先ほど『黒い獣』が現れた通路の奥へと進んでいく。

 扉の鍵を開け、さらに先に進むと、通路を挟んで左右に2ずつ部屋があった。
 部屋の中からは、「鍵」が2つ、「力の石」が2つ、そして「片手持ち剣の鋳型」が見つかった。
 この2つの鍵は、プレス室からドワーフ居住区の入り口までの通路に備え付けられている扉の鍵。これでようやくこの区域から脱出できるようになった。

 さらに進んでいくと「溶鉱炉」と書かれた看板と「採鉱坑」と書かれた看板を発見した。

 まずは「採鉱坑」と書かれた看板の先を探索する。

 坑道のあちらこちらで金属の塊や金塊は見かけるのだが、肝心のミスリル鉱石は見当たらない。

 やがて坑道の一番奥にある採鉱場に着いた。
 木製の足場を使って採鉱場の上層まで上ると”大きなミスリルの塊”を発見。つるはしで掘り出した後、採鉱場の下部にある転移装置を使って「大きなミスリルの塊」を転送する。
 それにしてもすごいもの造るなぁ、ドワーフって。

 「大きなミスリルの塊」はプレス室の受け取り口に転送されていた。
 さっそくプレス機でこの塊を砕こうと作動レバーを引く。

 ・・・あれ? 動かないな。

 装置をよく調べてみると、いつの間にか動力スロットから動力となる力の石が消えていた。
 しかたないので別の力の石をセットし、改めて作動レバーを引く。
 かくして大きなミスリルの塊は砕かれ、4つの小さなミスリルの塊となった。

 このミスリルの塊を持って溶鉱炉へ移動。

溶鉱炉

 正面奥に見えるのが「延べ棒製造機」、左手に見えるのが「鋳造機」。

 まずは延べ棒を造るため、延べ棒製造機の動力スロットに力の石をセット。
 次に受け皿にミスリルの塊を2つ、クルトゥクの粉を置いてスイッチオン!
 これで「クルトゥクの粉を混ぜたミスリルの延べ棒」が出来た。

 続いて鋳造機の動力スロットに力の石をセット。
 片手持ち剣と両手持ち剣のどちらを造るか迷ったが、ここは盾も持てるように片手持ち剣を造ることにした。
 上の受け皿に先ほど造った「クルトゥクの粉を混ぜたミスリルの延べ棒」をセット。そして左側の台には「片手持ち剣の鋳型」をセット。

 そしてスイッチオン!

 やがて右側の台の上に蒼白い光を放つ剣が出現。

メテオのサーベル

 最強の武器「メテオのサーベル」が完成した。

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