イェルシドの襲撃
ふたたびアクバ神殿へとやってきたアム・シガール。目的はもちろんクルトゥクの隕石の破壊だ!
前回は隕石を破壊するどころか逆に隕石にエネルギーを奪われてしまったが、今回はエナジードレイン無効化の魔力を持つ指輪『クラハウズ』と『ゾハーク』を装備して対策はばっちり。
クルトゥクの隕石が置かれている部屋にはアクバ教信者が1人いるだけなので、さっさと倒して隕石の破壊に取りかかる。
隕石の前でアム・シガールが手をかざすと、隕石は徐々に収縮していき、やがて粉々に砕け散った!
これで邪神アクバの転生を阻止することが出来たはずだ。
記念品として破壊した隕石の粉(クルトゥクの粉)を持ち帰る。
ランシャイア王に成果を報告するために王城へ帰還するアム・シガール。しかし、そこに待っていたのはイェルシドの軍勢だった。
倒れていた衛兵から、イェルシドの軍勢が襲撃してきて王宮が占拠されたこと、そして、ランシャイア王は牢屋に閉じ込められている、との情報を得る。
なんとかして救出しなければ。
ただ、問題なのがこのイェルシドの強さ。半端ではない。
《スピード》の魔法が常時掛かっているかのような攻撃&移動スピードの速さに加え、一撃の威力も高く、普通に斬り合っても到底勝てる相手ではない。実際、何度挑戦しても勝てなかった(涙
どつきあいが駄目なら魔法を使って戦うしかない。
まずは《ファイアボール》の魔法で様子見。
ズガ〜ン、ズガ〜ン!
おっ、ファイアボール 2発で倒せた!? 意外と魔法耐性低いんだ。
倒すと何故か爆発して跡形も無く吹き飛ぶイェルシド。見た目はただのはげたおっさんなのだが、一体どういう生き物なのだろう。
イェルシドを倒せることは分かったが、街や城内にいるイェルシドを全て相手にするのはさすがに厳しい。
そこで私は一旦街を後にして、別の場所から「ポータル」を使用して王宮内に潜入することにした。
王宮内のポータルはちょうど王の間の2階にあり、アム・シガールの私室に隣接する部屋にある。
ポータルのある部屋から外の様子を伺う。イェルシドが巡回をしているが、それほど数は多くないようだ。
ただ、出来る限り戦闘は避けたいので、王宮内の隠し通路を使って牢屋まで行くことにした。
アム・シガールの私室の近くにある照明を動かすとすぐ近くに隠し通路が現れる。その隠し通路を抜けた先の壁を調べると隠しスイッチがあるので、それを押すとさらに通路が現れ牢屋に辿りつけるのだ。
隠し通路を利用し、ようやく牢屋に辿り着いたが、牢屋の中はもぬけのから。ランシャイア王を始め王宮の人達はどこにいるのだろう?
そんなことを考えていると、背後から不意打ちをくらい気を失ってしまった。
薄れゆく意識の中、聞こえてきた懐かしい声。
「助けに来たぞ、アム・シガール!」
・・・どれくらいの間気を失っていたのだろうか。
目を開くとそこにいたのはイェルシドの鎧に身を包んだ邪魔者の姿クルターの姿があった。
なぜクルターがここに?
クルターは事情を説明し終えると、これを着て逃げろと自身の着ていたイェルシド装備一式を私に渡す。
うぅ、あの時クルターを始末しなくて本当によかった(涙
イェルシド装備に身を包み、牢屋付近の跳ね上げ戸から下水道を通って脱出するアム・シガール。
イェルシドの軍勢はアム・シガールを取り逃がしたことを悟ると、本拠地へと撤退していった。
それにしてもこのイェルシド装備の性能はすごい。
強化プレートアーマーでもAC +10、防御力 +5なのに、イェルシドアーマーはAC +38、防御力 +25と倍以上! 一気にAC&防御力が100超えました。
これでもう貧弱な坊やとは言わせないぞ!
王宮に出向きランシャイア王にクルトゥクの隕石を破壊したことを告げるアム・シガール。しかし、すでにアクバは転生に必要なエネルギーを蓄えており、あとは信奉者イサピアスと融合することでこの世界に降臨できる状態にまで来ているようだ。
こうなればアクバの転生を阻止するための方法はただひとつ、融合を果たす前にイサピアスを殺すこと。ただし、そのためには最強の武器をアム・シガール自らの手で造り出さなくてはならない。