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鍵開けスキル習得成る
■新たな町を発見
話は少し逆戻り、コーシーと共に適正レベル帯のダンジョンを見つけては潜り込んでいた時のこと。
ヴェルニースの南西に森タイプのダンジョンを発見した私は、森タイプのダンジョンは嫌いなのであまり気乗りはしなかったが、そちらへ向かって出発。それではダンジョンに入りましょうかというところで南の方角に建物があることに気づく。
その場所の名はダルフィ。
アクリ・テオラとポート・カブールの往来時にこの付近の街道を通ることはなく、また、街道の真上を歩いているとちょうど見えない場所に位置している。今回、ダンジョンに入ろうと街道を外れて初めてその存在に気が付いた。
なかなか小癪な真似をしてくれる。
ダンジョンはひとまず置いておき、私はダルフィなる場所へ向かってみることにした。
■ダルフィの町#1
ダルフィ―に入って最初の感想は、黒い。町の外壁も家の外壁も路地も全て黒い。黒一色だ。おまけに街の外周を木杭のバリケードで囲んでおり、町の色合いと相まっていささか物々しい印象を受ける。
街の雰囲気は怪しいの一言。ここに探していた盗賊ギルドがあるのではないかと予感させるには十分な条件が整っている。
ついに鍵開けスキルを習得できる時が来たのかもしれない。
町中を案内してもらおうとガードを探す。しかし、どこにも姿が見当たらない。仕方なく町中の人に声をかけて話を聞くと、この町にはガードがいないらしい。そして、この町が「無法者の町」と呼ばれていることを知る。
西の方にそんな町があるという噂は聞いた覚えがある。しかし、西の方にある町と言えばポート・カブールかリトルガーデンしか思い浮かばなかったので、何を言ってるんだこいつらは、と思っていたが、なるほど、たしかに西の方にあった。
どこぞの町の方々、疑ってごめんなさい。私の探しようが悪かっただけでした。
■ダルフィの町#2
ガードがいないなら自分の足で探すしかない。
適当に建物に入りながら盗賊ギルドなりトレーナーなりがいないかと探していると、町の中心部に一際大きな建物を発見。中に入ってみると、そこは奴隷市場だった。
薄暗い雰囲気のこの町でここだけ妙にきらびやかだ。
部屋の奥の方にいた奴隷商人に話しかけ、この世界の奴隷というものがどんな感じなのか見せてもらう。
なるほど。金塊の代わりにお金を払って住人になってもらう感じか。
それはそうと、家具屋さん欲しいなあ。買っちゃおうかなあ。奴隷を買うペナルティとかあるのかなあ。いや、奴隷を買うことで私が救ってあげるんだ。むしろカルマ爆上がり案件。よし、買おう。
自分の都合の良いように解釈し、家具屋のミシャスケを購入。コンゴトモヨロシク。
購入した奴隷は普通の住人と大きな違いはないもよう。しいていえば仲間に誘うとこちらの魅力に関係なく即OKしてくれることだろうか。ある意味ありがたい。
とりあえずミシャスケは先にヴェルニースに戻っておくように言いつけ、再び町中をうろつき始める。
■ダルフィの町#3
奴隷市場のある建物内を奥へ進むと、生首が浮かんだ不気味なプール。そこを抜けてさらに奥へ進もうとすると、不意に別の場所へワープした。
実際はワープしたというのは間違いで、どうやら先ほどのプール内に下り階段があり、奴隷市場がある建物の地下に降りたようだ。
そんな所に入口があるこの場所はいったいなんなのだろうと歩いていると、そこかしこに盗賊の姿。もしやここが盗賊ギルドかと心躍る。
この場所はたしかに盗賊ギルドだった。ギルド長のセオッタに話しかけたところ、ギルドメンバーでもないのになぜギルド内にいるのかと不思議がられてしまった。めざとくてごめん。
盗賊ギルドの施設内に入ったものの盗賊ギルドのメンバーではない私。トレイナーに話しかけるも何も教えてもらうことができず。鍵開けスキルの習得の夢、潰える。
■ダルフィの町#4
この後、とぼとぼとダルフィの町中を歩いていると、盗賊ギルドの受付役を発見。鍵開けスキル習得のためにも盗賊ギルドに入るしかないかと話しかけてみる。
彼女、夜の乙女アナスタジャに盗賊ギルドに入れて欲しいと頼むと、なにやら小難しい言葉でギルド加入条件を提示してきた。要は悪いことをしてこいカルマを下げてこいという話らしい。
クエストログを見た時、カルマを-100にすることが条件だと思い、絶望した。なにせ今の私のカルマは100。-100にするには200下げないといけない。ここから悪人プレイに方針転換するのは正直厳しい。
しかし、これは間違い。よくよく見ると蓄積でカルマ-100だった。それならそこら辺にいる人間を100回蹴っ飛ばせば済む話。なんとでもなるだろう。