さらばバッカス
朝、村へ行くと、しずえちゃんから明日バッカスくんが引っ越すと告げられる。 ついにこの時が来たかという感じだ。
親愛なるバッカスくんへ。
思い返せば一ヶ月前、建設予定地がないにも関わらず、しずえちゃんから唐突に「新しい住民の方が引っ越してきました!」と言われた時には驚いたものだ。引っ越してきた後も君は私の前には一切姿をみせなかったね。
そんな君と初めて出会ったのはモダンなベンチの完成記念式典だった。恥ずかしがり屋な君は式典が終わるのと同時に私の目の前から一瞬で姿を消したことを良く覚えているよ。
その後、ショコラ姐さんの家に遊びに来ていた君と初めて話をしてからは手紙で言葉を交わすことができるようになったけれど、やはり直接会って話がしたかったな。
そうそう、君に謝らなくてはいけないことがある。他の住民達から君宛に届けてくれと頼まれていた服や家具を着服してしまいました。ごめんなさい。いやー、言おう言おうと思っていたのだがなかなか言い出せなくてね。
まあそれはさておき、バッカス君、願わくは次の村では次元の狭間などには潜り込まずに普通に暮らしてもらいたい。そして、間違っても「前の村の村長は僕を村に住まわせてくれなかった」とか言わないでおくれよ。
それではそろそろお別れだ。ご機嫌よう、バッカスくん。私とすれちがった方が君の入ったすれちがいデータを削除しないことを祈っているよ。
さて、いつものように村を散策していると、まだ朝の6時台だというのにショコラ姐さんの家に明かりが灯っていた。
めずらしいこともあるものだと家の中を覗くと、中では誕生日パーティーの真っ最中。
(c) 2012 Nintendo
うわぁ、やばい。完全に忘れていた。
大急ぎでショコラ姐さん好みのロイヤルなタンスをカタログで注文。これをショコラ姐さんにプレゼントし、なんとか無事に誕生日パーティーを乗り切る。
でもロイヤルなタンスを彼女にプレゼントするのはこれで何度目だろう。部屋に収納家具がないからとプレゼントしてもすぐフリマに出品するんだよね、彼女。
海を望む岸壁の上にベルが完成した。
(c) 2012 Nintendo
こういう建造物には、男と女で一緒に鳴らすと結ばれる、もしくは別れるという言い伝えがつきものだが、このベルはどちらの恩恵をもたらすことになるのやら。
ベルを提案してくれたルナちゃんがついにkgraを提案してくれた。
(c) 2012 Nintendo
あーもう、ルナちゃん愛してる! さすがうちの村のナンバー1アイドルにゃ!
とまあ、冗談はさておき、これで思い描いた通りの公共事業を展開できるぞ。