ゴブリンのテリトリーを抜けろ!

 クルターと別れた後、第二階層に戻ってきたアム・シガール(主人公)。
 第二階層はゴブリンの居住区。人間の居住区があるという第一階層に行くためにも、何としてでもここを通り抜けなくてはならない。

 第二階層に上がると、正面には奥へと続く通路がのびており、すぐ右手にはゴブリンたちのいる小部屋がある。
 まずは手始めに小部屋にいるゴブリンを始末することにした。

 小部屋にいるゴブリンたちはなにやら談笑をしているようで通路にまで話し声が聞こえてくる。部屋を覗き込むと2体のゴブリンを確認できた。
 2体同時に相手に出来ないこともないが、ここは一つ小細工を労してみる。

 まず、グビグビグビっと持っていたワインの瓶を一本飲み干し、空にする。そしてその空き瓶を壁の陰からゴブリンのいる部屋に向けて投げつける。そして、その音を聞きつけて部屋から出きたゴブリンを1匹ずつやっつけてやろうって作戦。
 さっそく作戦を実行に移す。

 カランカランカラン・・・

 乾いた音が通路に響き渡る。

「なにか音がしたぞ」とゴブリン。
 部屋から出てきたゴブリンが一匹だけなのを確認した私は、壁の陰から飛び出してゴブリンを挑発する。その挑発に乗り追いかけてきたゴブリンを物陰に誘き出すと、持っていた短剣でグサっと一突き。
 続いて部屋に残っていたゴブリンを、こちらは小細工するまでもなく、そのまま突入して仕留める。
 ふふ、楽勝。

 部屋の中を物色すると、箱の中からたいまつと宝石の原石が出てきた。
 なかなか良いものを持ってるじゃないか。

 通路を進んで行くと私とクルターが最初にいた捕らえられていた牢獄に辿り着いた。
 牢獄内に新しいゴブリンの死体があることから、恐らくクルターは見張りの交代にきたこのゴブリンから鍵を奪い、牢獄から抜け出したのだろう。怪我はしていてもトラベラーズギルドのメンバーということか。

 牢獄からさらに先へと進むと十字路に出た。

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 ※床に落ちているたいまつは撮影用。

 見回りのゴブリンが居ないことを確認してから、各通路を偵察する。

 進行方向に向かって右側の部屋はゴブリンの牢獄だろうか。檻に囚われているゴブリンとそれを見張るゴブリンロードの姿を確認できた。
 正面の大部屋には奥に大きな門があり、門番だろうか、ゴブリンロードとゴブリンが1匹ずつ立っているのが見える。
 左手の通路は更に奥へと延びているようだ。

 ゴブリンの牢獄が気になったので、まずはそこから調べることにした。

 ゴブリンロードが背中を向けた時を見計らって一気に飛び出し、背後から襲って倒す。暗殺者っぽいやり口だが、今はやり方にこだわる場合ではない。
 例の牢に入っているゴブリンはロードの加勢に入ると思いきや、逆に牢から出してくれと叫んでいる。

 襲ってきたら返り討ちにしてやると思いながら、牢屋の脇にあるレバーを動かして牢を開ける。
 ポルシウスと名乗るそのゴブリンは「なにかあったら上の階層にある酒場来い」とだけ言い残し、何処かへ去っていった。

 続いて正面の大部屋のゴブリンを片付けることにした。

 この部屋にはゴブリンロードとゴブリンの2体がいるので、先の小部屋と同様に一匹ずつ誘い出して仕留める作戦を決行。
 空き瓶を投げると、こちらの思惑通りにノコノコ部屋から出てくるゴブリンロード。出てきたのがロード一匹だけなのを確認し、再び物陰に誘い込もうとしたところでアクシデント発生。ロードと共にゴブリンも部屋から出てきていたのだ。普通のゴブリンよりも一回り体の大きいロードの陰に隠れていたために気がつかなかった。
 さらにゴブリンの「敵だ〜」と叫ぶ声に反応したのか、奥の扉から飛び出してきたゴブリンが一匹加勢に加わり、計3匹のゴブリンを同時に相手する羽目になってしまった。

 逃げ回りながら力を溜めて攻撃、逃げ回りながら力を溜めて攻撃、と繰り返し、なんとか3匹とも倒すことに成功。しかし貴重な回復薬を1個使ってしまったのが痛い。

 もぬけの殻となった大部屋を調べる。
 大門の脇に掛けてある看板には『ゴブリンの居住区はここまで』の文字。大門には鍵がかかっていたため、扉の奥へ進むことは出来なかった。

 先ほどゴブリンが飛び出てきた部屋を調べると、そこにはギロチン台と転がっている生首が。部屋の奥には扉があるが、ここも鍵がかかっていて開けることが出来ない。
 それならばと道具セットを持ち出して開錠に挑戦。

 カチカチカチ・・・

 スキル値不足で開けることができませんでしたっと。器用度 21では無理だったか。

 十字路から左手側の通路を奥へと進む。

 通路脇の階段を上り、頭上を横切る渡り通路を進んでいくとゴブリンの検問に着いた。
 検問をしていたゴブリンロードの話では『宝石商人の証書』と『通行許可書』を持ってこないと通してもらえないようだ。
 いまのところ通る必要もないので引き返す。

 次に見つけた小部屋ではゴブリンロードが呑気に寝ていた。
 ロードに気づかれぬように燃え盛るたいまつに水をかけては部屋の明かりを消していく。そして、部屋を真っ暗にした後、そのまま忍び足で寝ているロードに近づいていき、短剣を振りかざすとロードの首めがけて一気に振り下ろす!
 ロード殺害後、部屋の棚から『署名のないゴブリンの許可書』『なにか書かれた紙』『ゴブリン兵営の外に通じるカギ』を入手。また、別の棚の脇にある隠しボタンを押すと、隠し部屋が出現。隠し部屋からは、お金、宝石の原石、そして小さな金属のカギを入手した。

 ロードが寝ていた部屋で入手した小さな金属のカギはギロチン部屋の奥の扉を開くための鍵だった。

 鍵を使って扉を開くと、奥は倉庫になっていた。大量の武器や食料の他に、武器や防具を修繕するための金床や、水を汲める水桶、魚や肉が焼ける炉などの設備もある。
 せっかくなので、ここでボロボロになった装備品を全て修理。まだアイテム知識スキルが低いせいか耐久度がグッと落ちてしまうが、壊れて無くなるよりはマシだろう。

 ゴブリン兵営の外に通じるカギを使って大門の扉を開き、ゴブリンの居住区から外に出る。

 大門を抜けてすぐ右手の盛り土の脇にスパシウムのルーンと木の盾を発見。拾っておく。

 奥へと進むと、謎のオブジェと、ここに住んでいるというトロールのグルーと出会った。
 グルーと友達になった私は彼から誕生日プレゼントをくれとせがまれる。とりあえず持っていたアイテムを全て渡してみたが、「これプレゼント違う〜」と突っ返されてしまう。
 彼と同じトロールの友人グルワカとやらを探して、彼の好みを聞いてみるしかないか。

 第一階層へ続く上り階段付近で隠しボタンを発見。
 ボタンを押してもなにも起こらない。なにかもう一つ仕掛けがあるのか、それとも何らかのアイテムが必要なのか。

 こうしてゴブリンのテリトリーを無事通過した私は、第一階層へと駒を進める。
 明日は人間と会えるだろうか。

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