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リトルガーデンと謎の奇病
■西へ#1
ふと、拠点の西側って行ったことないな、と思った私。
これまでは「グローバルマップの移動は街道の上を通ることが常識!当たり前!」というガイド妖精の刷り込みにより、街道から離れた場所を移動することはほぼなかった。当然、街道がない拠点の西へ行こうなんて考えたこともない。
思い立ったが吉日。そう長い旅にはならないだろうと、散歩気分で行ってみることにした。
■西へ#2
拠点を出て2日ほど西へ歩くと早くも海岸線が見えてきた。拠点の周りは洞窟だ塔だ機械城だとダンジョンがてんこ盛りで画面がにぎやかだが、ここら辺までくると森が点在しているぐらいであとは見渡す限りの平原。見事に何もない。存外、街道から離れた場所の方が平和なんじゃないかとさえ思ってしまう。
海岸線を少し北へ進むと小さな家らしきものが見えてきた。危険度表記はないのでダンジョンではなさそう。
とりあえず立ち寄ってみる。
■リトルガーデン#1
私の経験が告げる。ここに長居してはダメだと。
あきらかに異質な場所。
この場所に入ってすぐ、地雷犬や自走式砲台、Ωロボといった謎の機械生物がうろうろしている時点で何かおかしいと思ったが、数々の遊具が立ち並ぶ柵に囲われた敷地内に入った時にはもうヤバい以外の言葉が思い浮かばなかった。
奥の方には建物も見えるが、誰かいるのだろうか。
■リトルガーデン#2
遊具の影に隠れて小さな女の子が2人いたので話しかけてみるも、特におかしな様子はない。気になると言えば何かボールのようなものを敷地内にいる動物たちと高速で投げあっていることぐらいか。
奥の建物に入ってみると、先ほどの女の子たちと着ている服は違うが、やはり小さな女の子がいた。
その女の子(謎の幼女)は、お店屋さんごっこだろうか、何か売買をしているようだったので「何を売っているの?」とたずねてみる。
見習い商人の脳細胞!? お店屋さんごっこで売ったらダメなやつ。ごっこじゃなくてもダメなやつ。
ほらー、だから言ったじゃん。ここはヤバいところだって。こんなところに長居は無用。
ミノタウロスの脳細胞も売ってるよ!と無邪気に声をかけてくる幼女に別れを告げ、私はさらに建物の奥へ進む(?)
一刻でもはやく立ち去らないといけないのはわかっている。だが、この時は、好奇心の方が危険を告げる本能を上回ったのだ。
■リトルガーデン#3
建物の奥へ進むと、大きめの椅子にもたれかかった一人の女性がいた。幼女ではない。
おそるおそる話しかけてみる。
黒く美しい長髪に白い肌、真っ赤なドレス、そして、朱色の瞳。一目見た瞬間に全身に悪寒が走る。
彼女は、目が見えているのかいないのかはわからないが、私のことに気づくと何やら意味の分からないことを一人でつぶやきだした。ああ、もう怖い怖い。
怖いけど、
ふと目に入ってきた(街の発展度:0)の文字に急に親近感を覚える。お互い苦労しますね。そして、これがカオスシェイブという人の形を模した生き物だということを知る。
たしか、ゲーム開始時点のキャラメイク画面の説明文では、カオスシェイブは「通常では生えてこない部位が生えてくる」ようなことを書いてあった。この時は純粋に「どこかから手が生えてくるのかな」ぐらいの想像だったのだが、彼女を目にした状態でこの一文を考えると「ああ、アレが生えてくるのか」とよこしまな想像をしてしまう。私だけだろうか。
■妖精さんごめんなさい
リトルガーデンを後にした私は、おもむろにそこら辺の平原に入った。それというのも危険度がどれぐらい高いのか知りたかったからだ。
ガイド妖精は街道から離れるほど危険度が高くなるようなことを言って私を脅してきたが、実はたいしたことないんじゃないの?
危険度:17!? 妖精さん、疑ってごめんなさい。貴方の言った通りでした。
この後、リザードマンや火炎トカゲ、電撃雲といった初見のモンスターに襲われる。本当にごめんなさい。
■謎の奇病
妖精さんごめんなさいごめんなさいと呟きながら拠点に帰る途中、突然「エーテル病が発症」の警告。それと同時にニヤニヤした顔で「ついに発症しちゃったわねー」と現れる妖精さん。
妖精さんの話だとしばらくは放っておいても大丈夫なようだが、いずれは治さないと大変なことになるらしい。そして、その治療法というのが
どうやらノイエルという場所へ行かなくてはいけないようだ。
ところでこのエーテル病、なぜ発症したのだろう。リトルガーデンに行ったせい? それとも道中で襲われた敵から移された? わからない。
そもそもエーテル病って何よとジャーナルを開くも状態異常欄には何も載っていない。それなら一体何なんだとジャーナルのページをめくっていくと、それは特性の項目にあった。
ああ、年齢のせいね。(違う)
これ以上物忘れがひどくなったら大変。行くか、ノイエル。