油断大敵 仔犬の洞窟

■初陣

 いよいよロイテルとタッグを組んでのダンジョン探索を開始する。食料も包帯も準備万端。抜かりなし。

 二人体制になって何処のダンジョンへ挑むかといえば、もちろんここ。仔犬の洞窟だ。
 これまでも何度か単身で挑んできたが地下2階に下りてすぐの場所で追い返されてきた。ここをクリアせずに他所のダンジョンへは行けない。

 通いなれた地下1階をささっと走り抜け、地下2階へ下りる。


 地下2階に下りると周囲に敵の姿は見受けられない。いつもなら地下2階に下りた時点で敵3〜4体に囲まれており、こちらが動き出した途端ぼこぼこにされて追い返されてきた。
 しかし、今回はロイテルがいる。1人だと無理でも2人ならフロア移動直後の乱戦を切り抜けられるはずだ。と意気込んできただけに肩透かしにあった気分。まあ、楽なことは良いことだ。とっとと次のフロアへ進もう。

 次のフロアへ進む階段を探して地下2階を歩き始めて間もなく、敵の一群と遭遇。これと交戦した折にロイテル死亡のメッセージが流れる。
 一体何にやられたのかとロイテルがいた方へ目を向けると、そこには傭兵(問題なし)の姿があった。
 これで(いい勝負)だったら私は即座に逃げていただろう。だが相手は(問題なし)。ロイテルの仇を討たんと挑みかかる。だが、こいつが強いのなんの。問題なしどころか問題しかないじゃないか。
 このままではやられると判断した私はバックパックに入っていた未鑑定のポーションを取り出し、イチかバチかで傭兵へ投げつける。それは幸いにも麻痺効果のあるポーションようで、傭兵は一時的に動きを止めた。私はこの隙に階上へ逃走。なんとか命をつないだ。

 この後、ロイテルなしで進むのは危険と判断した私は拠点に帰還。結局地下2階で追い返されるという毎度お馴染みの展開になってしまった。

■反省会

 今回の失敗は相手の強さを見誤ったことだろう。相対評価が問題なしだとしても近接戦闘に限って言えば相手の方が上だったということ。あれで離れたところから魔法で攻撃していれば同じ結果にはならなかったはずだ。
 「近接戦闘が得意そうな相手は近づかれる前に弓か魔法でやれ!」
 また1つこの世界で生き残るための術を獲得した。

 この後、反省を活かしてダンジョンを進み、仔犬の洞窟の地下2階を制覇。地下3階もありそうだが、下り階段に鉄の扉で蓋がされており、降りることができなかった。


■今度こそ鉄の時代到来

 487年4月5日。伝統の平野にて鉄を発見。


 この日記を書き始めてから何度「鉄の時代が到来」と書いてきたことか。だが、今回は違う。本当に鉄だ。

 この世界でおよそ2年間活動してきて初めて目にする鉄。見つけたのは拠点近辺の平原。
 以前、妖精さんは私の名声が上がると出現する敵が強くなるようなことを言っていた。採取物もこれと同様で、私の名声が上がるとフィールドに出現するものが増えるのではないか。だから今になってこんな何の変哲もない場所で鉄が見つかったのではないかと思っている。

 一応書き残しておくと、この時の私の名声は 796。有名税 1,592オレンの男。
 納税額を減らすために名声を売ろうか悩んだこともあったが、売らなくてよかった。この後、名声の上昇に伴って鉄の出現率が高まるかどうか注目していきたい。

■新たなポリシーを制定

 ダンジョン探索で得た巻物や魔法書を出荷して金塊を数個獲得。これを元手にミシリアで新たなポリシー「境界の見張り」と「ゴミ分別条例」を購入した。



 境界の見張りは、拠点へのモンスターの出現を防ぐためのもの。
 まあ、敵が出現するのは良いんだよ。いや、良くはないけど。敵が拠点で暴れて物が壊されないかが心配。この前もヘルハウンドが出現し、拠点内で炎を吐きまくっていたのだが、家や家具が燃やされないかとヒヤヒヤしたもんだ。あの気分はもう味わいたくない。

 ゴミ分別条例は、住人にゴミの分別をうながすもの。このゴミ分別条例の制定に伴い、民度を下げるゴミポイ捨て厳罰化は撤廃した。
 これは民度上昇が目的。現在の民度は最低も最低、-1なので、このポリシーで民度を高めていきたい。

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