クエスト:重皮油の納品(★4)

 本来ならば大急ぎで野良アイルーの寄り合い所へ向かいたいところではあるが、向かいたくても向かえない事情がある。
 回復薬Gのストックがない。
 そこで素材となるハチミツ集めをするついでにこのクエストをこなすことにした。

 クエストの内容は、原生林でズワロポスから重皮油を計5つ入手して納品するというもの。

 普段とは異なる場所にいたズワロポスを狩って重皮油を集めていると、これまた普段とは行動パターンの異なるコンガが現れた。ぱっと見ると普通のコンガと大差ないが、尻尾で酒瓶を持っている。
 このコンガと少し戦い、そして私は気がついた。この変わったコンガこそが寄り合い所を襲撃した張本人、ババコンガであると。
 だとすると早い。お前が出てきて良いのは次に実行予定のクエストからだ。焦らずにもう少しだけ待っていろ。
 私はババコンガに背を向けると別のエリアへと逃走。そこで残りの重皮油を集め終えると、クエストを早めに切り上げた。

クエスト:ノラオトモ、危機一髪!(★4)

 野良アイルーの寄り合い所がババコンガに襲撃されたとの一報を受けた私は、寄り合い所のある原生林へと向かった。ババコンガ、名前からしてコンガの上位種と思われるが、いったいどのようなモンスターだろう。
 そんな感じで日記を書き始めたかったのに、せっかちなババコンガのおかげで予定が狂ってしまった。この償いはきっちりしてもらわねば。

 さっそく原生林の洞穴にあるアイルーたちの寄り合い所へ行くと、一頭の巨大なコンガが寄り合い所を荒らしていた。尻尾には酒瓶を・・・って、これはさっき書いたな。あー、もう、ババコンガめ、今すぐにやっつけてやる!
 そんなやる気満々な私を見て怯んだのか、ババコンガは天井の採光穴から外へと逃げていった。

 先ほどババコンガに挑んでいった勇敢なアイルーを介抱していると、看板娘から「その野良アイルーをオトモに誘ってみたら」とのアドバイスが届いた。
 試しに誘ってみると、このアイルーはババコンガを倒してくれたらオトモになると交換条件を出してくる。
 いずれにせよババコンガは倒す予定だったし、この条件は呑んでも良いだろう。
 野良アイルーとの契約は成立。私は逃げたババコンガを追って洞穴の外へと飛び出した。

 ババコンガを探して原生林をうろうろ。コンガの生息地である毒の沼地に向かうもここには居ない。それならばと先のクエスト実行中に奴と遭遇した山中へ向かうと、果たして奴はここにいた。
 私の予定を台無しにしてくれたこの仕打ち、我が剣をもって返させてもらおう。

 ババコンガは、前方には臭い息、後方には放屁と、なんとも臭い攻撃を仕掛けてくる。この臭いニオイが体につくと薬を使用できなくなるため、消臭剤ですぐにニオイを消さなくてはいけない。最初はそのことを知らなかったため、回復薬が急に使えなくなって慌てたものだ。

 奴が口から吐き出すのは臭い息だけではなかった。奴の口から紫色の煙が漏れ出したかと思うと、広範囲にわたって毒の息が吐き出される。幸いにも私はゲリョス防具により毒無効スキルを得ていたため毒に侵されずに済んだが、それでも毒の息自体のダメージは受ける。少々矛盾がある気もするが、ダメージを受けるからには避けるしかない。
 毒無効スキルを得ていて良かったことがもう一つある。それはフィールド上にある毒の沼地からの毒も無効化できたこと。奴が毒の沼地に逃げ込んだ際にも毒を気にせずに戦うことができた。これが今回の戦いで一番大きかったかも知れない。

 地を揺らすほどのボディープレス、耳をつんざくような叫び声、頑強な腹を突き出してのカウンターなど、ババコンガの攻撃は多用だが、私の苦手とする突進系の攻撃がなかった分、楽に戦うことができた。それでも10個あった回復薬Gは残り1個というところまで減らされたが。

 奴が弱ってきたところを見計らってシビレ罠をセットし、捕縛玉をポンポンっと投げ込んで捕縛完了。最近は討伐任務でも捕縛を試みるのがマイブームだったりする。余談だが。

 クエストを達成したことにより、野良アイルーのミケがオトモアイルーとして加わった。
 今後はクエストや探索中に出会った野良アイルーを仲間にできるということで、どんどん勧誘してぽかぽか島をアイルーだらけにしてやろうと思う。

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