クエスト:ガララアジャラの狩猟(★4)
チコ村の村長が私に頼みごとがあるという話なので村長のところへ向かう。
村長からの頼みごとは、原生林に突如現れたガララアジャラを倒してほしいというものだった。
島のアイルーたちが世話になった礼に料理人アイルーの調理場を拡張しようとしたものの、ガララアジャラのせいで必要な素材を集められずに困っているというのが理由らしい。会話の途中で、ガララアジャラの出す騒音がうるさいから、と本音が少し漏れていたが、聞かなかったことにしてあげよう。
ガララアジャラ討伐のために原生林へとやってきた。
今回の装備は、狩り場が原生林ということもあり、毒無効のゲリョス防具を選択。武器はポイズンタバルジン。
頭上に巨大な竜の骨が覆いかぶさっている場所でガララアジャラを発見した。
絞”蛇”竜の二つ名に違わず、見た目は巨大な蛇のよう。全身が鱗で覆われており、特に尻尾の先端にはひときわ大きな鱗が扇状に付いている。そして”絞”蛇竜というだけあって、私をその長い身体でぐるりと取り囲むと、絞りあげるように体を巻きつけてきた。
その攻撃を間一髪のところでジャンプして避ける私。普段からこんな感じでジャンプ出来れば苦労しないのにと思わずにはいられない。
ガララアジャラは獲物である私に逃げられたことを悟ると、少し距離を開けて態勢を立て直し、再び襲いかかってきた。
ガララアジャラは、先に書いたとおり、長い身体を活かして獲物を取り囲むと一気に絞りあげて獲物を空高く突き上げる。どこからともなく噴き出した水しぶきとともに天に昇るガララアジャラの姿は、まさに廬山昇龍覇の背景に描かれた龍のよう。最初自分がこの攻撃を受けた時は何が起こったのかさっぱり理解できなかったが、オトモアイルーがやられている姿を見てそういう攻撃かと得心する。
この攻撃には一見逃げ場がないように思えるが、獲物を取り囲んだ際に奴が頭をもたげるので、その頭の下からくぐり抜けることができる。もっとも、奴は値踏みするかのように頭を移動させて獲物を観察するため、くぐり抜けようとでんぐり返ししたら頭を移動されて体に衝突、なんてことも多々あった。
奴の動きはなんともトリッキーだ。
とぐろを巻いたかと思うと、時には小さく、時には大きく尻尾を左右に振って叩く。はたまた、その態勢から不意に体をうねらせて猛スピードで突進してくることもある。これまでに戦ったモンスターのように側面あるいは背後から攻撃しようとしても何時の間にか方向転換し、それに気付くのが遅れれば手痛い反撃を受ける。
そこで今回私のとった戦い方は、ヒットアンドアウェイ戦法。納刀状態で離れた所から奴の様子をうかがい、奴の注意がオトモアイルーに向いている時を狙って一気に駆け寄り、1〜2回斬りつけては再び距離を取る。時間はかかるが手堅い戦い方だ。
ただ、奴との距離を開けると、奴は尻尾についている大きめの鱗を射出する。そして、奴が叫び声を上げると射出された鱗がそれに共鳴し、やがて破裂して周囲に破片をまき散らす。この破片に当たるとダメージを受けるのはもちろんのこと、運が悪いと気絶してしまうため、射出された鱗の位置には注意する必要があった。
ヒットアンドアウェイによる攻撃、そして武器に付随する毒ダメージにより、徐々にだが奴の体力を奪っていく。
しかし、少々困ったことになった。まさかの砥石不足である。自分が持ち込んだ砥石が十数個、支給品の携帯砥石が2個あったはずなのに、気がつけば砥石が1個しか残っていない。
ガララアジャラの鱗は強度が高く、特に尻尾の先端についている扇状の鱗はちょっとした盾のようになっており、幾度となく攻撃を跳ね返された。砥石不足に陥ったのはそのせいだろうか。
こんなことならば砥石を、そしてタル爆弾を数多く用意しておくべきだったと後悔する。
ガララアジャラは何度かエリア逃亡を繰り返したが、足を引きずる様子もなく、口からヨダレを垂らすわけでもなく、あとどれぐらいで倒せるのかの検討がつかない。そろそろかとシビレ罠や落とし穴をセットして捕獲玉を使ったものの、捕獲できず。
砥石も回復薬Gも尽きかけ、これは無理かなと飽きらめかけていたが、なんとか倒す事に成功。
ほっと胸をなで下ろす。
チコ村での騒動も一段落し、いよいよ次の村へ行くための準備が始まるかと思いきや、団長の元に届いた一通の手紙が風雲急を告げる。
どうやら次の村に行けるのはもう少し先の話になりそうだ。