ムーンストーン・マスクにて

 前回に引き続き、ムーンストーン・マスクから今日の話は始まる。
 初めてここに来たときから気になっていたアレについて主人のオファラに訪ねてみた。

「あの〜、”奥の間”に入りたいんだけど(ぽっ」
「ふふ、いいわよ。でもね、それには条件があるの」
「条件?」
「ティール神の神殿にいるオレフから、疫病にかかってないことを証明する紙をもらってきて」
「OK! すぐに行ってくる!」
「あっ、ちょっと待って。これを持っていきなさい」

 オファラからオレフに宛てた手紙を受け取り、ティール神の神殿へ向かう。

ホール・オブ・ジャスティスにて

 ホール・オブ・ジャスティスをうろうろと歩き回っていると神官着に身を包んだ初老の男性を発見。
 さっそく声をかけてみる。

「私はオレフ・ウスカー判事、“公正なるもの”ティールに仕えている」

 判事か、結構大物だな。

「オファラからの手紙があるんだけど・・・」

 そっと差し出した手紙を少し慌てた様子で受け取ったオレフ判事は、私の頭上に手をかざし何やら呪文を唱え始めた。

「どれどれ・・・ ふむ、疫病には感染していないようだな。証明書を作るからしばらく待っていなさい」

 どうやらいまの魔法で病気かどうか調べられていたようだ。どんな検査を受けるのかドキドキしていたのだが、あっさり終わったな。

「これをオファラに持っていきなさい」

 オレフ判事から証明書を受け取る。

「ところで判事、なぜあのようないかがわしい場所と付き合いが?」

 その言葉を聞いたオレフ判事は急に顔色を変えた。かなり動揺しているようだ。こちらはなにげなく聞いてみただけなのだが・・・。
 これはつけこむチャンス!?

「ティール神の判事様ともあろうお方があのような場所と付き合いがあるなんて。このことが世間に知れ渡ったらどうなるでしょうねぇ〜」
「金か? うぬぬ、こういう日がいつか来るとは思っていた」

 なにやら諦めた様子のオレフ判事は、小さな袋をこちらに手渡してきた。
 小袋の中には500Goldもの大金! さすが判事、太っ腹ですなぁ。

 オレフ判事から証明書と口止め料を頂いた私はふたたびムーンストーン・マスクへ。

ムーンストーン・マスクの奥の間へ

「オファラ、証明書を貰ってきたぞ」
「結構。・・・うん、大丈夫なようね。これが奥の間の鍵よ。それとパス・コインを買うことを忘れないでね。一つ買えば好きなだけ気のいい従業員と過ごせるわ」

 オファラから奥の間の鍵(ムーンストーンマスク:奥の間の鍵)を受け取り、カウンターでパス・コインを購入。
 これで奥の間で遊べるぞ、うへへ。

 旅のパートナー、シャルウィンの冷たい視線を感じつつも、奥の間で充分楽しんだ私は気分を新たに任務へとつくのであった。

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