ペニンシュラ地区にて
指令本部を後にし、ふたたびペニンシュラ地区を歩きながら牢獄を脱け出した囚人達を地獄に送還していく。民家に入り込み、略奪している奴らも見逃さない。
「・・か・・・すけ・・・」
ん? なにか聞こえたような。
「・・・誰か・・・助け・・・」
むっ、どこだ!? 周りを見渡し声の主を探すが、その姿は一向に見当たらない。
そんな俺の脇を突如走り抜けていく自動追跡モードのシャルウィン。あっちか!
シャルの後を追いかけていくと、囚人達に襲われそうになっている女性を発見。
「そこの方、どうかお助けを・・・」
囚人達をシャルと二人で倒した後、彼女になぜこのようなことになったのか事情を聞く。
どうやら彼女はタングルブルック夫人の侍女で、仕事を終え夫人邸からの帰宅途中に襲われたらしい。
脱獄囚についてなにか知っていることはないかと訪ねると、彼女は興味深い答を聞くことができた。
「タングルブルック夫人とアレイフィン看守長はいとこ同士なんですよ。お二人はお屋敷と牢獄を結ぶ地下道でよくチェスをなさっていたのに・・・」
「屋敷と牢獄を結ぶ地下道!? その屋敷はどこに?」
「刑務所の北側、海がみえる海岸沿いに建ってますわ」
そこを使えば、刑務所に潜入出来るかもしれないな。
「ここは危険です。門まで送りましょう」
「本当ですか? ありがとうございます」
有力な情報をくれた彼女をペニンシュラ門まで送り届ける。
その後、タングルブルック夫人の執事だという男性も同じように救出。ただ、聞き出せた内容は侍女から聞いたものとほぼ同じだった。
それにしてもいい情報を得られた。
どの囚人が持っているか分からない刑務所の鍵よりも夫人の屋敷を探すほうが楽だし、なにより秘密の地下道から潜入っていうシチュエーションのほうが燃える。
明日はさっそく夫人の屋敷を探すことにしよう。