ドックス地区 地下水脈の古びた扉(ネヴァーの墳墓)

 シルバーセイルズ商会から地下水路へと下りてきた。
 入口付近はさほど広くなく、少し歩けば桟橋に辿り付く。その桟橋から小船が出ており、水路のさらに奥へ行くことが出来るようだ。

 桟橋付近にいた船頭の話では、この水路の奥で2つのグループを見かけたらしい。
 一組は初老の男が率いており、もう一組は壮年の男が率いていたとのこと。
 ヴェンゴールとカリックに違いないだろう。

 このまま奥へと向かう前に、一箇所だけこの地下水路で気になる場所があったので、先にそこを調べてしまうことにした。

 シルバーセイルズ商会から下りてきた場所と桟橋との中間地点に古びた扉がある。
 扉の傍らには宝箱が置かれており、その中には風化して少しボロボロになった紙切れが1枚入っていた。

 紙切れにはこう記されている。

 『この歯、鍛冶の火よりいづる』

 たしか、これと同じようなものを前に一度見た気がする。

 少し考え思い出す。

 そうだ、あれだ、ペニンシュラで見たネヴァーの墓だ。
 ということは、これは扉の鍵となる謎かけか。

 たしかペニンシュラで見つかった墓(ミアスラズニアの墓)の場合、『この石、季節の移ろいなければ、森のダイヤモンドなり』で、答えはエメラルド。
 となると、ここの墓も宝石が答えだろうか。

 ”火”から連想する宝石は、ファイアーアゲート、ファイアーオパール、ルビー、ガーネット。
 とりあえず手元にあるファイアーアゲートとガーネットを宝箱に入れてみるが、扉が開く気配はない。となると、ファイアーオパールかルビーということになるのだが、現時点ではどちらも見かけたことすらないので却下。

 最初に思いついた刀/剣から連想してみるも、該当する宝石が思い浮かばない。試しにロングソードを入れてみたがやはり駄目。

 まてよ、剣といえばアレもあったなぁ。
 駄目でもともと、ペニンシュラの墓で見つかった「祭儀用の剣」を箱に置いてみる。
 すると祭儀用の剣は粉々に砕け散ったものの、扉が開いたではないか。
 答えは宝石類だと決め付けていたせいで遠回りしちゃったな。

 扉の先にある霊室の中央には石棺が置かれており、奥にはさらに3枚の扉が見える。

 石棺に罠が仕掛けられていないことを確認した後、石棺の蓋をゆっくり開くと、中には首飾りのようなもの(古びたティールの神器)が入っていた。ハルエス・ネヴァーのものではなさそうだが、ティール神殿にとっては貴重な物に違いない。
 オレフ判事に届けるためにそれを石棺の中から取り出し懐に入れると、次の瞬間、奥の扉が一斉に開き、扉の奥からゾンビやスケルトンがぞろぞろと這い出てきた。
 なにか仕掛けがあるとは思っていたがそう来たか。

 出てきたアンデッドを全て倒したあと、一旦ティール神殿へと帰還。
 オレフ判事に発見した遺品を渡し、いくらかの報酬を受け取った。

 これで残るネヴァーの墓はブラックレイク地区とベガーズ・ネスト地区の2箇所。
 謎かけの答えが宝石ではなく祭儀用の○○だとわかったことだし、次からはこんな時間をとられずに済むだろう。多分・・・。

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