ブラックレイク地区 秘密の入り口の先に待つもの
民家の本棚の裏に隠されていた謎の階段。この階段の先には何が待ち構えているのだろう。
はやる気持ちを抑えながら地下へと下りていく。
テルマから聞いていた通り、地下室の奥には開かない扉があった。
その傍らには宝箱が置かれている。
宝箱の中には1枚の古びた紙切れが入っており、こう書かれていた。
『このトゲ、空を切り裂いて肉をえぐる』
これはハルエスの墓の謎かけ・・・。
そうか、あの秘密の言葉『ハ・ル・エ・ス』はハルエス・ネヴァーのことだったのか。
宝箱に謎掛けの答えとなるアイテム「祭儀用の矢」を入れると、ドックス地区の時と同様に祭儀用の矢は砕け散り扉の鍵が外れた。
さっそく扉を開くと短い通路があり、その先にまた扉が見える。
ペニンシュラやドックスの墓所は扉を開けばすぐに霊室だったが、ここは違うようだ。
通路を進み、奥の扉を開く。
奥の扉の先は霊室になっていた。
その部屋の四隅には煌々と灯る青白いかがり火が焚かれ、部屋の中央には小高い祭壇が設けられていた。石棺はその祭壇の上に祀られているようだ。
そして床には4本の剣が置かれており、それが独りでに宙へ浮いたかと思うと、こちらを目掛けて襲い掛かってきた。
・・・えっ? 襲いかかってきた!?
体を投げ出して襲いかかってきた剣の攻撃をなんとか避ける。反応しきれなかったのか応戦しようとしたのかは分からないが、シャルウィンはその一瞬であっさりとやられてしまった。
まさかこんなに強いガーディアンが護っていようとは・・・。
襲い掛かってきた4本の剣はそれぞれ炎、冷気、電撃、音波を刀身から放ち、各々が不規則な軌道を描いて襲ってくる。
こちらも剣を構え迎撃を試みるが、1本1本の攻撃力が高いうえに四方八方から攻撃されてはとてもではないが敵わない。慌てて霊室を飛び出し、もと来た通路へと避難する。
幸い”剣”達は霊室に入ってきた者にのみ攻撃を仕掛けるように命令されているようで、通路までは追いかけて来ないようだ。
さて、どうしたものか。
シャルウィンと合流して二人掛りで挑んだとしても、あの剣には勝てる気がしない。
となれば・・・
装備を両手剣から片手剣+盾に変更。さらにバークポーション、ブレスポーションを飲んで守備力アップ。
これで準備は万端。再び霊室へと足を踏み入れる。
侵入者を感知した”剣”達が再び宙に浮かび上がる。
しかし、剣が攻撃モードに入る前にその横を走り抜け、そのまま一直線に祭壇の階段を駆け上る!
そして、祭壇の頂上に到達した俺は石棺の蓋を蹴り開けると中に入っていた遺品を手に抱え、用意していた《帰還の石》の力を発動!
瞬きの後、ティール神殿へと帰還することに成功した。
偉大なるハルエス・ネヴァーの眠る石棺の蓋を蹴り開けるという罰当たりなことをしてしまったと後々不安になったが、そもそも墓所に入った時点で罰当りな行為だったから気にしなくてもいい・・・か?
なんにせよ、石棺そのものに鍵や罠の類が掛けられていなくて助かった。これでもし鍵が掛かっていたら解錠中に”剣”達によって殺されていただろう。
急いでいたのでちゃんと確認しなかったが、石棺の中に入っていた遺品はハルエスの錆びたアーマーだった。
これはハルエス本人が使用していたもので間違いなさそうだ。
さっそくオレフ判事にハルエスのアーマーを手渡す。
これで残るハルエスの墓所はベガーズネストの墓所のみとなった。
しかし、あの”剣”達に負けっぱなしというのは癪だなぁ。
いつか絶対リベンジしてやる。