ベガーズ・ネスト地区 怨霊の巣窟にて
怨霊の巣窟と呼ばれる地下墓所に入った俺の前に現われたゾンビはグルナンからのメッセージを告げてきた。というより、グルナンがゾンビを経由してメッセージを伝えてきたといったほうが正しいだろう。
しかし、まさかゾンビがお出迎えしてくれるとは思わなかった。
怨霊の巣窟はかなり広かった。
祭儀場を中心にして周囲を囲むように長い回廊が走っており、そこかしこでゾンビやスケルトン、レイスなどのアンデッドの小隊が待ち構えている。
現在地(大墓地から入った場所)から祭儀場に行くためには、一旦回廊の北側に回り込んでから南下して中心部を目指す必要がありそうだ。
なお、回廊に入ってすぐ正面に扉があるが、これには鍵が掛かっていて開くことが出来ない。
そこでまずは回廊を東へと進んでみることにした。
回廊南東部の角地にいくつかの小部屋があったので調べてみる。
するとそのうちの一室でトリン(ジェマニーの兄)の死体を発見した。
トリンの死体からはジェマニーからトリンにプレゼントされた指輪(トリンの指輪)と鍵(古代の鍵)が見つかった。
トリンの持っていた古代の鍵は回廊の入口付近の扉を開くための鍵だった。
扉の先は霊室になっており、部屋の中央には石棺が置かれ、その周囲には罠が仕掛けられた宝箱が幾つも置かれている。
石棺を開き、中に入っていた鎧を拾い上げる。すると棺の脇に一体のマミーが出現し、襲い掛かってきた。
ついさっきネヴァーの墓で戦ったばかりなのに、またコイツと戦うことになろうとは。
戦闘はネヴァーの墓でのそれと全く同じ展開になった。
またもシャルウィンは逃げてばかりで戦力外。それでも問題なくマミーを倒す。
石棺の中に入っていた鎧は「アーマー・オブ・コンフォート」。この鎧には軽量化の魔法が掛けられているので非力なダークエルフにも優しい一品。ACも6+2と現在装備している鎧より高いので、対魔法使い戦以外ではこちらを装備することになりそうだ。
ただ残念なことに見た目はいまいち・・・。
入り口まで戻ってきたついでに、一旦街に戻ってトリンの死をジェマニーに伝えることにした。
遺品となったトリンの指輪をジェマニーに渡し、彼の死を告げる。
兄の死を知ったジェマニーは酷く落ち込み動揺しているようだ。そして持っているのがつらいと、御礼代わりにトリンの指輪を渡される。
トリンの指輪は、なんというか、ただの指輪なのでなんの性能も備えていない。そして、何故か店に売ることもできない。
そんな指輪を貰ってもしかたないので、彼の家の棚に入れてこっそりお返し。