ベガーズ・ネスト地区 怨霊の巣窟にて
怨霊の巣窟に戻り、今度は回廊を西へと進む。
やがて角に突き当たり、そこから回廊を北上していく。
西側の回廊には部屋の入り口がいくつかあり、そのうちの一室で面白い人物を発見した。
シリックの名において、話がある!
シリックの名において!
シリックの名において!
人が宝箱を漁っているというのに、うるさいやつだ。
まだいうか。
横柄な態度が気にいらないが、このような場所に囚われているだけあって重要な人物なのかもしれない。
話を聞いてみると、こいつはスネーク・カルトの前身であるシリック教の教祖ジャレックだった。
彼からグルナンがユアン-ティであること、そしてグルナンがある装置を使ってアンデッドの軍勢作り出し操っていることを聞き出す。
その後、世のため人のため、このうるさいシリック神の狂信者を殺害。
生かしておいても実害はなさそうだが念のため。
ジャレックが捕らえられていた部屋の一つ上の部屋でグルナンの日記とメモ、そして鍵(古代の鍵)を発見した。
日記にはグルナンがジャレッドから教団を乗っ取るまでの過程と、アンデッドを操るための装置”焦点”について記されている。
焦点と呼ばれるその装置は柱のような形状をしているらしい。まずはこれを破壊してアンデッドを無力化させることが先決か。
メモのほうは支離滅裂な文章が殴り書きされている。
このメモからわかったのはグルナン(ユアン-ティ)がアカデミーから逃げた後で急激に力をつけたことぐらい。
他にもグルナンの夢に出てきたという『眼』について書かれているが、これはあのピーブル・オブ・ジ・アイ( People of the Eye )となんら関係があるのだろうか。
西側の回廊をさらに北上し、突き当たりを東方面に進んでいく。祭儀場に続く通路は北側の回廊の半ば辺りにあった。
シャルウィンを通路に待機させた後、扉を開いて祭儀場内を覗き見る。
そこはまさにアンデッドのパラダイスかと思ってしまうほど多種多様なアンデッドによって編成された大軍勢が待ち構えていた。また、祭儀場の東側と西側には祭壇があるのがわかる。
東側の祭壇には一心不乱に祈りを捧げているような動きをする人影が、そして西側にある祭壇には天に向け光を放つ台座が備え付けられている。
東側の祭壇上にいるのがグルナンで、西側の祭壇上にあるのが”焦点”だろうか?
まずはあの台座を破壊しなくては。
俺が突入してから台座を破壊するまでの間にシャルウィンが死んでしまうといけないので、シャルウィンは引き続き祭儀場外の通路で待機させておく。
そして単身祭儀場に突入。アンデッドは完全に無視して一気に西側の祭壇を駆け上がり、剣を振り下ろして台座を真っ二つに切断する。すると、祭儀場内にいたアンデッドの大半は一斉にその姿を消した。
待機させていたシャルウィンを呼び寄せ、残ったアンデッドを破壊していく。
しかし、グルナンは動かない。
場内のアンデッドを全て滅ぼした後、今度は東側の祭壇にいるグルナンを襲撃する。
ここになってようやくグルナンが動き出した。だが、もう遅い。
俺とシャルウィン、二人掛りの攻撃を受け、あえなく倒れるグルナン。同じ魔法使いタイプでもメルダネンの弟子のほうが強かった気がする。
戦闘後、グルナン(ユアン-ティ)の心臓を抉り取り、それをアリベスに届ける。
これで治療薬作成に必要な4つの材料は全て揃った。いよいよ、ネヴァーウインターが疫病の恐怖から解放される時がやってきたのだ。
少なくとも、この時はそう思っていた・・・。