Kvatch解放戦1 (Breaking the Siege of Kvatch)

■空き時間を利用して

 いつものようにHannibal Travenのもとへ仕事を貰いに行くも、さしあたってやってもらいたい仕事はないとのこと。どうやら評議会は例のネクロマンサーの対策に苦慮しているようだ。
 評議会が対策を講じている間は特にすることがないので、この時間を利用して溜まっている他の仕事を済ませてしまうことにした。
 シェイディンハルでのそっくりさん探しから何ひとつ手をつけていない戦士ギルドの仕事までいろいろあるが、今回選んだのは亡き皇帝の後継者であるMartinをKvatchの街まで迎えにいく仕事。この依頼を受けてからすでに3ヶ月近い月日が経過しているが、暗殺者に命を狙われているMartinは果たして無事だろうか。

■Kvatch襲撃の報

 Kvatchは小高い山の頂にある街で、アンヴィルとスキングラッドの中間に位置する場所にある。たしかMartinはこの街のAkatosh礼拝堂にいるという話だ。

 Kvatchへと続く山道の入口付近で、血相を変えて山道を駆け下りてくる男が一人。
「逃げるんだ!衛兵が道を封鎖しているがそう長くはもたないだろう。急げ!」と警告を発する。何かあったのだろうか。
 彼に尋ねると、彼はKvatchの街がDaedraの襲撃を受けていると告げた。なんでもDaedraは街の外に出現した”門”から湧き出てきたようで、その門は異世界(Oblivion)とつながっているという。
 これもMartinの命を狙う者たちの仕業だろうか。

 そういえば、肝心のMartinはどうなったのだろう。無事だろうか。
 彼にMartinという男を知らないかと尋ねると、彼は「Savlian Matiusなら街の人々を避難させた後、道を封鎖して防衛線を張っている」と教えてくれた。
 俺が聞いているのはMartin。Matiusではない。

 男と別れ、山道を少し登ると、山の麓でキャンプをしている人達と出会った。彼らはKvatchの街からの避難民で、ここにテントを張って仮住まいとしているようだ。
 ここにいる人達にMartinのことを尋ねると、誰もが口を揃えて「街の外では見かけていない」と言っている。単に逃げ遅れているだけだろうか。それとも・・・。

 山道を登るにつれて空の色が次第に赤く染まっていく。やがて頂上に到達すると、避難民の人達が言っていた通り、数人の衛兵が道にバリケードを敷いてDaedraを迎え撃っていた。
 ここにいた衛兵隊長のSavlian Matiusから話を聞いたところ、伯爵を初め数人の人たちがまだ街中に囚われたままだという。そして逃げ遅れた人達は礼拝堂にいるか、通りで骸をさらしているだろうと。
 すぐにでもMartinを助けに街の中へ入りたいところだが、問題は街門の前に口を開いている異世界への門『Oblivion Gate』。ここからひきりなしにDaedraが出現するために、街に近づくことすらままならない。
 まずはこのOblivion Gateを閉じなくては。
 そこで俺は単身Oblivion Gate内へ乗り込み、防衛線を死守する衛兵達に代わって”門”を閉じる役を買って出た。

 いま思えば、これが長く苦しいKvatch解放戦の始まりだった。

 ≪Quest - Breaking the Siege of Kvatch≫

■異界へ

 Oblivion Gateを潜ると、そこはOblivionの世界。
 岩肌むき出しの大地をDaedraたちが闊歩し、周囲には溶岩の海が広がっている。誰に向けられたものかは知らないがあちらこちらに罠が仕掛けられ、また、異界の植物たちは近づくものの捕食しようと攻撃をしかけてくる。なんとも厄介な所だ。

 少し歩いてみて分かったが、今いる場所は溶岩の海に浮かぶ孤島のようだ。また、この島にいるDaedraの9割は最上位のDaedraであるXivilaiである。もっとレベルの低いうちに来ていればImpやTrollを相手にする程度で済んだのかなと、ちょっぴり後悔したりしなかったり。

 さて、肝心のOblivion Gateの閉じ方だが、Matius隊長にも「知らない」と言われてしまったので、まったくの手探り状態である。とりあえず島にいるDaedraを全て倒してみようと戦い始めるが、数が多くて埒があかない。
 そうこうしているうちに、島の中心部にそびえたつ塔『The Blood Feast』に辿り着いた。

■Sigil Stone

 塔に足を踏み入れると、まず上階へ向けて立ち上る一筋の火柱が目に入った。
 個人的なことだが、この火柱のせいで処理が重くなり、思うように動けなくなる。iniファイルをいじってこの手のエフェクトを消去できればいいのにと、つくづく思う。

 塔の内部ではXivilaiに加えて人型のDaedraであるDremoraが待ち構えていた。これらを相手にしながら上へ上へと塔を昇っていく。
 やがて鍵が必要な扉があるフロアに到着。ここから一旦渡り通路を通って隣の塔に入り、塔の最上階でDremora Sigil Keeperを倒して鍵(Sigil Keep Key)を入手。また、檻に囚われていた男性(Menien Goneld)からOblivion Gateの閉じ方を教授される。
 Oblivion Gateの閉じ方。それは中央の塔の頂上にある『Sigil Stone』を取り除くというものだった。
 さっそく中央の塔へ戻ると、最上階へ向けて再び塔を上り始める。

 最上階に到着。フロアの中央には塔の最下層から立ち上る火柱に絶えず灼かれ続ける一つの珠がある。これこそがOblivion Gateのかなめ Sigil Stoneだ。
 燃え盛る炎の中に手を伸ばし、Sigil Stoneを手にする。その瞬間、大爆発が起き、俺は気を失った。

■Closed Oblivion Gate

 気がつくと、俺はKvatchの街門の前に倒れていた。いままでここにあったはずのOblivion Gateは跡形もなく消失している。どうやらGateを閉じることに成功したようだ。
 それに気がついたSavlian Matiusがやって来て、「よくやってくれた。これからKvatchを解放する。今すぐ行けるか?」と問いかけてきたので、正直に「無理」と答える。Gate内の戦闘で40個近く持っていた毒薬を全て使い果たしてしまったので、補充するために一旦街へ戻らなくては。

 というわけで、Kvatchを解放するための戦いはまだまだ続く。

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