呪いの館のぼっちちゃん

■呪いの館へ

 昔々、ポート・カブール方面を初めて探索した際に立ち寄り、入口前まで行ったものの怖くなって引き返した呪いの館。その後、ホームランキングに載っているのを見て危険な場所ではないとわかったものの、立ち寄る機会がないまま今日に至る。

 今日はその呪いの館をちょろっと覗いて、その後は危険度の低いダンジョンで戦闘訓練を行おうと、コーシー、ツネイル、柴犬のもちこと共に出発した。


■呪いの館

 呪いの館に到着。相変わらず不気味な場所だ。
 一概に不気味な場所といってもいろいろあるが、ここは霧が立ち込める鬱蒼とした森の中にたたずむ怪しい洋館という正統派。リトルガーデンのような変化球ぎみの場所ではない。

 前述の通り、ここはホームランキングに載っている場所。危険はないと館の中にずんずんと立ち入る。
 すると、館に入って最初の広間に一人の少女の姿があった。


 少女は泥酔しているようでずいぶんと上機嫌だ。

 少女(532歳)の名はメリリス。二日酔いで気持ち悪いのか顔面蒼白でしんどそうな顔をしている。


 彼女との会話を進めていくうちに彼女から宝探しを提案された。この館の地下にある宝物を見事見つけることができたら1つだけ持ち出して良いらしい。
 「お友達のアンデッドを集めておくね♪」という言葉が不穏だが、まあ、大したことはないだろうと宝探しの話に乗ることにした。

■呪いの館の地下へ#1

 館を奥へと進み、通路の先の小部屋にあった鉄扉を開き、館の地下へと下りる。

 地下1階に降りると、いきなり行き止まり。壁以外何もない。別の階段があるのかと1階へ戻ろうとしたところ、ピコーンと閃き、隠し扉を発見した。探知レベルがある程度ないと進めないようになっていたのだろうか。

 隠し扉の先は館の物置。そこかしこに設置された呪いの罠以外は特に何もない。やがて物置の隅に再び鉄扉を発見。それを開き、地下2階へ下りる。

■呪いの館の地下へ#2

 館の地下2階からは普通のダンジョン。ここから敵が出現し始めた。

 メリリスがアンデッドうんぬん言っていた通り、ダンジョン内はアンデッドだらけ。出現する敵から察するに危険度は10ぐらいか。物理が効かないリビングアーマー、アイテムブレイカーの赤の巡礼者と青の巡礼者、炎上上等の蝋燭お化けが難敵だ。

 一旦出直して癒し手のトムフォースを連れてこようかとも考えたが、宝物を拾って帰れば良いだけだし、なるべく戦闘は避けて階段発見、即移動で駆け抜ければ良いだろうと探索を続行する。

■呪いの館の地下へ#3

 地下へ地下へと潜り続け、館の地下6階に到達。ここでBGMが切り替わり、ボスの出現を知らせる警告メッセージが流れる。

 「え? ボスいるの?」という驚き。今度こそ一旦帰ってトムフォースを連れてくるか、それともこのまま挑戦するか逡巡する。

 ややあって出した答えは、このまま挑戦する。まあ、なんとかなるだろうと奥へ進むと、さっそく判断ミスを犯したことに気付かされる。
 現れたボスは、ヴェルニース炭坑以来となる演出付きの本格的なボスモンスターだったのだ。

 この館のボスであるぼっちちゃん(仮名)は、出血の炎?という出血効果付きの範囲攻撃を仕掛けてくる。その攻撃を数発受けただけでツネイルと柴犬のもちこは死亡。残るコーシーもあっとう間にやられてしまった。

 そして、厄介なのがいつの間にか現れた不死の妹。ぼっちちゃんが召喚したのだろうか。おまけに最初は1体だけものが気づけば3体に増えていた。

 ぼっちちゃん1体でも勝てる気がしないのに不死の妹3体に囲まれたとあっては敗北確定。遅すぎた撤退を後悔しつつ、階上へ逃げ出した。

■呪いの館の地下へ#4

 包帯で傷を治しつつ、これからどうするか考える。

 ぼっちちゃんは明らかに格上の敵。コーシーがあの速さでやられることはそうそうない。それに頑張って殴り合ってみたものの、こちらのダメージはほとんど入っていなかった。あれだとトムフォースを連れてきたところでどうにもならなかっただろう。

 と、ここで閃く。

 今回の目的はぼっちちゃん討伐ではなく宝探し。宝物を獲って逃げ帰れば良いのではないかと。もちろんボスのぼっちちゃんを倒さないと宝物を獲れない可能性はある。だが、どうせ帰るならその前に試してみるのも一興。

 体力を全回復した後、再び地下6階へと移動する。

■呪いの館の地下へ#5

 再び地下6階へ下りると、不死の妹達の姿はあるがぼっちちゃんの姿は見当たらない。先ほどは地下6階の右手側の方で戦ったのでまだそっちにいるのかもしれない。

 それならばと、意を決して左手側の方へ駆けだす。不死の妹達が反応して追いかけてくるが無視。
 宝はどこだと探し回っていると、扉を発見。その扉を開き、中に入る。


 ここか? ここが目的のお宝の部屋か? 他にも宝の部屋がある可能性はあるが、それを探している余裕はない。

 並んでいるのは「金塊20本」「魔法の杖」「かつら」の3つ。願い事が叶う杖というのがこの魔法の杖のことだろう。かつらはいらないとして、杖と金塊、どちらを持ち帰ろうか。

 ところで、右上の青い物体は何だろうとカーソルを合わせてみる。


 「メリリスのおともだちになれる券」

 持ち帰るべきはこれだろう。メリリスが仲間に加わるならそれが一番面白そうだ。ぶっちゃけた話、金塊は稼げばいいし、魔法の杖はスキル不足で不発に終わる可能性があるから信用できない。

 券を手に取ると同時に「他のアイテムには触れない方が良いよ」との警告メッセージ。メリリスも1つだけと言っていたので、このルールを遵守する。なんならまた後で取りにくれば良い(邪道)

 あとは館の地下から脱出するのみ。敵と戦うことなく、最短ルートで階段を一気に駆け上がる。

■ひとりぼっちの終焉

 館の地下から脱出した後、メリリスに話しかけ、ともだちになれる券を見せる。
 「他の宝物はあきらめたの?」と問いかけてくるメリリスに「あきらめたよー(後で取りに行くかもだけど)」と即答。その言葉を聞いたメリリスの好感度はピロリロリーンと急上昇。仲間になってくれました。
 コンゴトモヨロシク。

■復活の呪文

 そんじゃ帰りますかとメリリスと共に館の外に出ると、ファーンという音が。何の音かと画面を見ると、死んだはずのツネイルの姿があった。


 なんでツネイルがいるの? とログを確認。


 メリリスって復活の呪文を使えるの? というか蘇生呪文なんてあったの? とビックリ。神官って感じでもないし、ネクロマンサー? ともかく稀有な人材であることに違いはない。

 呪いの館をちょっと覗くだけだったはずなのに思わぬ展開になった今回の探索。おまけに新たな仲間も加わったしで、実りの多い一日だった。

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